非人小屋預(読み)ひにんごやあずけ

精選版 日本国語大辞典 「非人小屋預」の意味・読み・例文・類語

ひにんごや‐あずけ‥あづけ【非人小屋預】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代病気囚人、または一五歳未満の罪人を非人溜(ひにんため)に預けること。ひにんあずけ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の非人小屋預の言及

【非人】より

…彼らは江戸幕府のひざもとで,歴代,〈穢多頭(えたがしら)〉の地位にあった弾左衛門(だんざえもん)の統轄下に置かれたが,直接的には江戸浅草の車善七(くるまぜんしち)に代表されるような各地の非人頭,もしくは非人頭に該当する役職の者(たとえば,京都ではそれを悲田院年寄といっていた),さらには非人頭に属する多数の小屋頭たちの支配を受け,町外れや河原の非人村の小屋に住み,物乞い生活を基本としながら,大道芸,犯罪者の市中引廻し,処刑場での雑役などで,日々の暮しをたてていた。江戸では,罹病の囚人や15歳未満の罪人たちは,浅草・品川の非人頭のもとで非人が管理していた非人溜(ひにんため)に収容され,そのことを非人小屋預(あずけ)といった。また,前記の無宿・野非人については,天保~嘉永年間(1830‐54)に浅草に非人寄場(よせば)が設けられていた。…

※「非人小屋預」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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