頑是無(読み)がんぜない

精選版 日本国語大辞典 「頑是無」の意味・読み・例文・類語

がんぜ‐な・い グヮンゼ‥【頑是無】

〘形口〙 ぐゎんぜな・し 〘形ク〙
物事道理が分からない。わきまえがない。聞き分けがない。分別がない。多く、幼少の者のさまにいう。
浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下「お捨は何のぐんぜなく、かか様に逢ひたい、かか様呼ふでと泣斗」
② (子供などが) 無邪気である。あどけない。
※洒落本・寸南破良意(1775)年季者「まだ年わかでョ、ぐゎんぜないのが、わしゃかはい」
がんぜな‐げ
〘形動〙
がんぜな‐さ
〘名〙

がんぜ‐なし グヮンゼ‥【頑是無】

〘名〙 がんぜないこと。また、その者。
※浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)上「おとぎ小姓のぐんぜなし十二三なが手を揃へ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android