デジタル大辞泉 「高機能自閉症」の意味・読み・例文・類語 こうきのう‐じへいしょう〔カウキノウジヘイシヤウ〕【高機能自閉症】 広汎性発達障害の一種。自閉症のうち知的障害を伴わないもので、通常IQ(知能指数)が70以上ある場合をさす。HA(high functioning autism)。HFA(high functioning autism)。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
知恵蔵 「高機能自閉症」の解説 高機能自閉症 知能指数(IQ:intelligence quotient)が70以上ある自閉症を指し、専門的にはあいまいさがあるが、実践的に使われている概念。一見では自閉症と判断できない場合もある。1990年代半ば以降次第に注目されるようになり、多くの高機能自閉症児の存在が分かってきた。高機能とはいえ自閉症特有の認知や行動パターンがあるので、しつけができていないなどのレッテルを貼られる危険性がある。自分が相手にどう思われるかを把握しにくく、紋切り型の対応や抑揚が少ない話し方をし、場にそぐわない難しい言葉を発する、こだわりがある、などが特徴。対人関係やコミュニケーション、思考の柔軟性の点で「独特」であることを周囲が理解することが大切。工夫された教育や接し方で、能力が開発される可能性は十分にある。 (田中信市 東京国際大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by