魔法少女まどか☆マギカ(読み)まほうしょうじょまどかまぎか

知恵蔵 「魔法少女まどか☆マギカ」の解説

魔法少女まどか☆マギカ

アニメーション企画制作会社シャフトによるテレビアニメ作品。2011年1月から放送開始、東日本大震災による一時休止を挟み4月まで、毎日放送TBSCBC、アニメ専用チャンネルのAT-Xで放送された。
タイトルの「マギカ」はラテン語で「魔法の」の意。願いをかなえてもらう代わりに「魔法少女」となり、魔女と戦う5人の女の子を、主人公の中学生・鹿目まどかの目から描くストーリーである。全12話の構成はまどかを軸とし、3話ずつマミ、さやか、杏子、ほむらとそれぞれの魔法少女にスポットが当たる構成となっている。「ひみつのアッコちゃん」、「美少女戦士セーラームーン」などに代表される魔法を使う少女を主人公とした「魔法少女もの」は少女アニメの一つのジャンルとして存在してきた。「魔法少女まどか☆マギカ」がこれらと異なるのは、SFバトルなど様々な要素を盛り込み、主人公の壮絶な葛藤や仲間の残酷な死など負の要素も見せている点である。例えば、魔法少女に魔力を与えるマスコット的な動物は通常ヒロインの味方として描かれるが、本作の「キュゥべえ」はエイリアンであり、魔法少女が魔女となる時のエネルギーを欲しいがために彼女たちを利用する存在である。
最終回を前に東日本大震災が発生して放送は延期され、いつ再開するか打ち切りになるかなどネット上で関心が寄せられ、最終回を知らせる全面広告が新聞紙面に掲載されるなど話題を集めた。最終回は11年4月21日深夜(22日未明)に放送された。13年10月26日から公開された劇場版「〈新編叛逆の物語」は、総集編に当たる前・後編を受けたもので、公開から2日間で4億3600万円の興行収入を記録した。
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈新編〉叛逆の物語」は、宮崎駿監督の「風立ちぬ」、沖浦啓之監督の「ももへの手紙」とともに、第86回アカデミー賞長編アニメ賞の審査対象作品として、日本から出品された。

(若林朋子  ライター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「魔法少女まどか☆マギカ」の解説

魔法少女まどか☆マギカ

日本のテレビアニメ。放映は毎日放送、TBS系列(2011年1月~4月)。制作:シャフト。声の出演:悠木碧ほか。魔法少女になった中学生たちの戦いを描くダークファンタジー。2011年、第16回アニメーション神戸賞にて作品賞(テレビ部門)受賞、東京国際アニメフェアにてテレビ部門優秀作品賞受賞、また文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門大賞受賞。略称は「まどマギ」。2012年、2013年には劇場版も公開。

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