日本歴史地名大系 「鶏知郡」の解説 鶏知郡けちぐん 長崎県:対馬国鶏知郡中世にみえる郡で、古代の下県(しもあがた)郡のうち。対馬八郡の一つで、「和名抄」に記される下県郡鶏知郷の郷名を継承する。現美津島(みつしま)町知(けち)を含めて同町東部を郡域としたものと思われる。康安二年(一三六二)四月一一日の宗宗香書下写(下津八幡宮文書)に「わかな田一反 けちニあり」とみえ、下津(しもつ)八幡宮(現厳原町)の諸郡の負担を記したものであることから、「けち」郡が成立していたとみてよい。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by