普及版 字通 「黷」の読み・字形・画数・意味
黷
27画
[字訓] けがす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよく)。に・牘(とく)の声がある。〔説文〕十上に「垢を握持するなり」とあり、と声義が近い。(黒)は汚濁のもの。為すべからざることをみだりに為すことを黷祭・黷武のようにいう。
[訓義]
1. けがす、よごす、にごす。
2. かろんずる、あなどる、なれる、ないがしろにする。
3. あおぐろいさま。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕黷 阿奈止留(あなどる)、、奈礼太利(なれたり) 〔名義抄〕黷 クロシ・ケガス・ニゴル・アナヅル・カウブル・ニギハフ 〔字鏡集〕黷 クワシ・ニゴル・カス・アカラシ・ニギハフ・タタク・ケガス・アナヅル・クロシ・カウブル
[語系]
黷・・dokは同声。みな(けが)し慢(あなど)る意がある。濁deok、辱njiokは声近く、ともにその義にも用いる。
[熟語]
黷貨▶・黷祭▶・黷札▶・黷職▶・黷誓▶・黷泄▶・黷煩▶・黷武▶・黷慢▶
[下接語]
畏黷・干黷・玩黷・疑黷・私黷・侵黷・神黷・塵黷・黷・黷・貪黷・諂黷・煩黷・冒黷・慢黷・乱黷・穢黷
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報