宜なし(読み)うべなし

精選版 日本国語大辞典 「宜なし」の意味・読み・例文・類語

うべ【宜】 なし

  1. ( 「うべなく」の形で、副詞的に使われる ) 予想していたとおりである。思ったとおり。はたして。うべもなし。
    1. [初出の実例]「『疑はしほかに渡せる文(ふみ)見ればここやとだえにならんとすらん』など思ふほどに、んへなう、十月つごもりがたに、三夜(みよ)しきりてみえぬときあり」(出典蜻蛉日記(974頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android