パソコンで記憶装置を接続するためのインターフェースで、IDE(ATA)の後継規格。「SATA」(「サタ」と読む)と略すこともある。従来のIDEでは複数の信号を同時に送るパラレル転送だったのに対し、Serial ATAでは1組の信号線を使って、データを順次送るシリアル転送を採用している。これにより、信号間の干渉がなくなり、データ転送のタイミング調整も不要になることから、より高速なデータ転送が可能になっている。また、IDEでは接続に40ピンのフラットケーブルを使用していたのに対し、Serial ATAでは幅1cm程度のスリムなケーブルになり、取り扱いが容易になっている。さらに、設定のためのジャンパーピンが不要で、ホットプラグ(パソコンの電源を入れたまま交換できる)に対応しているなど利便性が向上しており、現在ではIDEに代わって広く使用されている。データ転送速度は、現在のSerial ATA 2.0で300MB/秒、Serial ATA 3.0では600MB/秒となる。Serial ATAを外付けの記憶装置の接続に利用するExternal Serial ATAという規格もあり、eSATA(「イーサタ」と読む)と表記される。