Webメール(読み)うぇぶめーる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Webメール」の意味・わかりやすい解説

Webメール
うぇぶめーる

ウェブブラウザを経由して利用する電子メールシステム。インターネットのブラウザ(マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラーInternet Explorerなど)を使って電子メールの作成や送受信を行う。メールシステム自体はデータセンターに置かれ、インターネットを通じてその内容を読みにいく仕組みであり、クライアント端末機種に依存しない。そのため同一のメールをパソコンタブレット端末、スマートフォン、携帯電話などから読むことができる。Hotmail(マイクロソフト社)、Gmail(グーグル社)、Yahoo! メール(ヤフー!ジャパン)などのフリーメールサービスで使われることが多い。

 Webメールが主流になる前にはパソコン通信や企業内のメールサーバーがメールサービスを提供していた。その場合、クライアント端末(パソコン)に専用のメールソフトをインストールし、送受信したメールをそれぞれのパソコンのなかに保管していた。そのため基本的には一つの端末でしか利用できない。端末が故障した場合にはすべてのデータを失うだけでなく、端末の移行時のデータ移動に大きな手間がかかった。ただしWebメール形式のフリーメールサービスでは、サーバーがダウンしてデータが消失しても責任を負わない、などの免責事項の設けられていることが多い。またメールの内容を収集分析して利用することを承諾させるサービスもあり、これをプライバシー侵害と考えるユーザーもいる。

編集部]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「Webメール」の解説

Webメール

Webブラウザーを使って操作可能なメールサービスのこと。到着メッセージをWebブラウザーで表示したり、メールの編集や送信もできる。GmailやYahoo!メールなど、無料のメールサービスで多く利用されている。メールソフトの役割がWebブラウザーに置き換わっているだけで、メッセージの中継には通常の電子メールと同じくSMTPが使われる。また、多くのWebメールは、POPをサポートしており、メールソフトからも利用できるようになっている。

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