世界大百科事典(旧版)内のaromaticの言及
【芳香族性】より
…ベンゼンなど芳香族化合物の異常な安定性を説明するための概念。アネトール(アニス油の甘い香りの成分),バニリン(バナナの香りの成分)などベンゼン環をもつ有機化合物の多くが芳香aromaを有することから転じて,これらの熱力学的安定性を説明するための概念として芳香族性ということばが使われるようになった。これらの化合物は,反応性の点からいえば,かなり反応性に乏しく,付加反応を起こさず,求電子置換反応が起こりやすい(求電子反応)。…
※「aromatic」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」