世界大百科事典(旧版)内のautomatismeの言及
【自動記述】より
…その後パリ・ダダ時代には表面化しなかったが,22年にいたって,いわゆる霊媒現象との関連が確認され,デスノスらの催眠術をかけられた状態での口述・記述の実験へと発展する。また同時期の夢の記述の実験からも,より広い意味での〈オートマティスムautomatisme(心の自動性)〉の存在が仮説され,そのことがシュルレアリスム理論構築のきっかけとなった。24年の《シュルレアリスム宣言》の論旨はもとより,同書の後半部にブルトンの代表的な自動記述テキスト集《溶ける魚》が収められたという事実からも,シュレアリスムの運動におけるこの方法の重要性は明らかであろう。…
※「automatisme」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」