クレランボー(読み)くれらんぼー(英語表記)Louis-Nicolas Clérambault

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クレランボー」の意味・わかりやすい解説

クレランボー
くれらんぼー
Louis-Nicolas Clérambault
(1676―1749)

フランスの作曲家、オルガン奏者。パリの音楽家の家系に生まれ、パリのジャコバン派聖堂、サン・シュルピス教会のオルガン奏者を歴任した。1701年、作品出版許可を得、オルガン曲、ハープシコード曲、世俗カンタータなどを次々に出版した。オルガン曲は、教会音楽家でありながらミサでの使用を考えず、組曲形式を採用している。彼がもっとも力を注いだのは、洗練された旋律美と生気あるリズムをもった世俗カンタータで、そのなかには『オルフェ』『メデ』など、18世紀フランスにおけるこの分野の代表作が含まれている。

[美山良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレランボー」の意味・わかりやすい解説

クレランボー
Clérambault, Louis Nicholas

[生]1676.12.19. パリ
[没]1749.10.26. パリ
フランスのオルガニスト,作曲家。 A.レゾンの弟子。パリのサン・シュルピス聖堂その他のオルガニストをつとめた。チェンバロ曲,オルガン曲のほか,フランスのバロック時代の最もすぐれたカンタータの作曲家として知られる。

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