世界大百科事典(旧版)内のbrachiationの言及
【腕】より
…サル類はもちろんヒトでも,四足で歩いたり(とくに幼児)水中を泳いだりする場合には,腕は本来の移動器官として働く。テナガザルなど一部の樹上性高等霊長類には〈腕渡りbrachiation〉と呼ばれる行動があるが,これはちょうど小学校の体育で行われる雲梯のように,両腕で木の枝にぶら下がり,体を前後に振りながら木から木へ渡っていく移動様式を指す。この場合には腕だけが移動器官になっているわけである。…
【運動】より
…大型の鳥も翼を動かさずに滑空することがあるが,多くの場合,上昇気流を利用して舞い上がったり舞い下りたりする帆翔soaringをしている。
[腕わたりbrachiation]
霊長類のうちの類人猿は,ひじょうに変わった移動様式をもっている。前肢で木の枝にぶら下がり,体を前後に振りながら〈腕で歩いて〉いく〈腕わたり〉であり,これが人類の直立二足歩行の能力を準備したといわれている。…
※「brachiation」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」