世界大百科事典(旧版)内のcarapaceの言及
【甲】より
…動物体の外表面を鎧のように覆う固い板状の構造物の総称。
[無脊椎動物の甲]
節足動物門甲殻綱の十脚目(エビ,カニ類),アミ目,オキアミ目,口脚目(シャコ類)などでは,頭部と胸部が1枚の厚い外皮で覆われているが,これをとくに甲あるいは甲皮carapaceと呼ぶ。甲殻または頭胸甲とも呼ぶが,口語では甲羅がわかりやすい。…
【胸】より
…
[動物の胸]
無脊椎動物のうち外骨格に明りょうなくぎりができて典型的な体部域が区別できる昆虫類では,頭部と腹部の間の部域が胸部といわれ,脚や翅が付属し筋肉が発達している。甲殻類では,頭部に続き,一般に歩脚あるいは遊泳肢としてよく発達した付属肢をもつ体節が並んだ部域で,とくに十脚類では頭部と一体となって頭胸甲carapaceに覆われた頭胸部cephalothoraxを形成している。胃,消化腺,生殖巣,心臓があり,えらが発達していることもある。…
【ラテライト】より
…紅土(こうど)ともいう。硬化の程度により,手で容易にこわれる程度のカラパスcarapaceとつるはしでやっと砕ける程度のキュイラスcuirasseとに区別されている。インド南部で古代から建築材料に用いられてきたので,煉瓦を意味するラテン語のlaterにちなんでブカナンF.Buchananが最初に命名(1807)した。…
※「carapace」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」