精選版 日本国語大辞典 「甲」の意味・読み・例文・類語
こう カフ【甲】
かん【甲】
き‐の‐え【甲】
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一般にカニやエビなどの甲殻類あるいはカメの仲間にみられるような動物体を覆う堅い外被をいい、甲らともよぶ。爬虫類(はちゅうるい)は一般に真皮の分泌した骨(皮骨)や、表皮の角質形成物である角鱗(かくりん)に覆われている。この皮骨と角鱗が発達してそれぞれ骨質板と角質板となり融合したものが、カメ類の甲である。甲は背側の部分と腹側の部分に分けられ、前後端および四肢の間の部分で連絡している。背甲の骨質板は、中央の椎甲板(ついこうばん)、その左右の肋甲板(ろっこうばん)、周囲の縁甲板からなり、椎甲板は脊椎骨(せきついこつ)と、肋甲板は肋骨とそれぞれ癒合している。腹甲の骨質板は2列の胸甲板からなる。これらの骨質板を、普通われわれが目にする六角形をした角質板が覆っている。甲は運動能力の低いカメを外敵から守る役をし、甲に覆われていない頭部、頸部(けいぶ)、四肢、尾はその中に引っ込める。頭部の引っ込め方には、横に曲げる方法とまっすぐ引っ込める方法の2種ある。水中生活をするウミガメ類では頭部や頸部を甲の中に引っ込められなくなっている。また、甲殻類では外骨格のクチクラにカルシウムが沈着して堅くなっているが、頭胸部の背板が癒合して1対の厚い殻となったものをとくに甲という。
[和田 勝]
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…調緒(しらべお)を強く締めたまま革の外側を強く打った,高く強い音。流派によっては〈甲(かん)〉と呼ぶ。〈タ〉と唱えられ,譜面上では〈△〉または〈〉と記される。…
…小さく打った,弱いが響く音。流派によっては〈甲(かん)〉と呼ぶ。〈ツ〉と唱えられ,譜面上では〈〉または〈・〉と記される。…
…戦士が胴部と頭部の防御具として着用する甲(よろい)と冑(かぶと)の総称。時代とともに,その素材は皮革などから金属に変わり,戦士の〈命を守る〉ことを目的として,堅牢度・機動性を高めるためにさまざまの改良が加えられたが,銃砲類が戦場に登場すると,急速にその実用性は失われた。…
…頭にかぶる鉄製の武具。古墳から出土する甲(よろい)には短甲と挂甲(けいこう)の2種があり,冑にも衝角付冑(しようかくつきかぶと)と眉庇付冑(まびさしつきかぶと)の二つがある。形の上で衝角付冑は短甲に,眉庇付冑は挂甲に属するものと思われる。…
※「甲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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