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 かん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かん

日本音楽の用語。「カン」「干」とも書く。一般に高い音域の音をいい,「 (おつ) 」に対する。場合によっては1オクターブ高いことをいい,また,単に高い音域で歌われる特定部分をもいう。豊後系浄瑠璃の「カン」は三枚目の太夫 (語り手) の担当。

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デジタル大辞泉の解説

かり【甲/上】

《動詞「か(上)る」の連用形から》邦楽で、音の高さを上げること。特に、尺八でいう。かん。⇔乙(めり)

かん【甲】

邦楽で、高い音域の音。また、調子の高い音。⇔乙(おつ)

かん【甲】[漢字項目]

こう

き‐の‐え【甲】

《「木の兄(え)」の意》十干の1番目。こう。

こう〔カフ〕【甲】

よろい。かぶと。
カメやカニの体を覆う硬い殻状のもの。こうら。「亀のより年の劫」
手や足のおもての面。手首から先の上側の部分(手の甲)と、足首から先の、地面に接しない部分(足の甲)。
十干の第一。きのえ。
成績などの第一位。「殊勲の働き」「種合格」
複数の物や人を区別するときに、その名の代わりとして用いる語。「旧制高校の文科類」

こう【甲】[漢字項目]

常用漢字] [音]コウ(カフ)(呉)(漢) カン(慣) [訓]きのえ よろい かぶと
〈コウ〉
十干の第一。きのえ。「甲子華甲
順位で第一位。「甲乙甲種
表面を覆う堅いもの。こうら・よろいなど。「甲殻甲板(こうはん)甲羅亀甲(きっこう)装甲
(「胛」の代用字)かいがらぼね。「肩甲骨
甲斐(かい)国。「甲州甲信越
〈カン〉
表面を覆う物。「甲板(かんぱん)
高い音声。「甲高
〈かぶと〉「甲虫
[名のり]か・かつ・き・まさる
[難読]甲比丹(カピタン)

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百科事典マイペディアの解説

甲【かん】

日本音楽用語。声や楽器の高い音域およびその音域を用いた旋律。また,ある音に対して1オクターブ高い音。干,上などと表記する場合がある。乙・に対する。

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占い用語集の解説

十干の一つ。五行の木行のうち、陽の木をあらわす。自然界では、どっしりとした樹木・大木に例えられる。まっすぐ上に伸びようとする性質がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

こう【甲】

動物体の外表面を鎧のように覆う固い板状の構造物の総称。
無脊椎動物の甲]
 節足動物門甲殻綱の十脚目(エビ,カニ類),アミ目,オキアミ目,口脚目(シャコ類)などでは,頭部と胸部が1枚の厚い外皮で覆われているが,これをとくに甲あるいは甲皮carapaceと呼ぶ。甲殻または頭胸甲とも呼ぶが,口語では甲羅がわかりやすい。また,とくに背甲と呼んで,胸部や体側を覆う外皮と区別することもある。機能的には頭胸部を外部から保護するためのもので,典型的な外骨格である。

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大辞林 第三版の解説

かん【甲】

〔「甲」の日本での慣用音〕
日本音楽で、声や楽器の高い音域。また、ある音に対して一オクターブ高い音。 ↔ おつりよ

きのえ【甲】

〔「木の兄」の意〕
十干じつかんの第一。

こう【甲】

カメ・カニなどの体をおおう硬い殻。甲羅こうら。 「亀の-より年の劫」
手足の表面。手首から先の、外側の面。足首から先の、上側の面。 「手の-」
十干の第一。きのえ。
等級・成績などをつけるときに用いて、一番上位を表す。 「殊勲-」
二人以上の人、または二つ以上の物事があるとき、その一つの名にかえて用いる。 「 -は乙に賃貸料を支払う」
よろい。かぶと。 〔和名抄〕
そう・琵琶などの胴の表面または背面の湾曲した板の部分。
かん(甲) 」に同じ。
[句項目]

出典|三省堂
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日本の地名がわかる事典の解説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


こう

一般にカニやエビなどの甲殻類あるいはカメの仲間にみられるような動物体を覆う堅い外被をいい、甲らともよぶ。爬虫類(はちゅうるい)は一般に真皮の分泌した骨(皮骨)や、表皮の角質形成物である角鱗(かくりん)に覆われている。この皮骨と角鱗が発達してそれぞれ骨質板と角質板となり融合したものが、カメ類の甲である。甲は背側の部分と腹側の部分に分けられ、前後端および四肢の間の部分で連絡している。背甲の骨質板は、中央の椎甲板(ついこうばん)、その左右の肋甲板(ろっこうばん)、周囲の縁甲板からなり、椎甲板は脊椎骨(せきついこつ)と、肋甲板は肋骨とそれぞれ癒合している。腹甲の骨質板は2列の胸甲板からなる。これらの骨質板を、普通われわれが目にする六角形をした角質板が覆っている。甲は運動能力の低いカメを外敵から守る役をし、甲に覆われていない頭部、頸部(けいぶ)、四肢、尾はその中に引っ込める。頭部の引っ込め方には、横に曲げる方法とまっすぐ引っ込める方法の2種ある。水中生活をするウミガメ類では頭部や頸部を甲の中に引っ込められなくなっている。また、甲殻類では外骨格のクチクラにカルシウムが沈着して堅くなっているが、頭胸部の背板が癒合して1対の厚い殻となったものをとくに甲という。[和田 勝]

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世界大百科事典内のの言及

【頭】より

…調緒(しらべお)を強く締めたまま革の外側を強く打った,高く強い音。流派によっては〈甲(かん)〉と呼ぶ。〈タ〉と唱えられ,譜面上では〈△〉または〈〉と記される。…

【キザミ(刻)】より

…小さく打った,弱いが響く音。流派によっては〈甲(かん)〉と呼ぶ。〈ツ〉と唱えられ,譜面上では〈〉または〈・〉と記される。…

【甲冑】より

…戦士が胴部と頭部の防御具として着用する甲(よろい)と冑(かぶと)の総称。時代とともに,その素材は皮革などから金属に変わり,戦士の〈命を守る〉ことを目的として,堅牢度・機動性を高めるためにさまざまの改良が加えられたが,銃砲類が戦場に登場すると,急速にその実用性は失われた。…

【冑∥兜】より

…頭にかぶる鉄製の武具。古墳から出土する甲(よろい)には短甲挂甲(けいこう)の2種があり,冑にも衝角付冑(しようかくつきかぶと)と眉庇付冑(まびさしつきかぶと)の二つがある。形の上で衝角付冑は短甲に,眉庇付冑は挂甲に属するものと思われる。…

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