chylomicron(その他表記)chylomicron

世界大百科事典(旧版)内のchylomicronの言及

【肝臓】より


[類洞細胞と類洞壁の構造]
 類洞細胞は,類洞腔,類洞壁,および類洞周囲に存在する4種の細胞の総称であり,内皮細胞,クッパー細胞,ビタミンA貯蔵細胞,およびピットセルが含まれる。内皮細胞endothelial cellは薄く広がって類洞壁を形づくる細胞で,ほぼ100nm直径の小孔が多数あき,血漿や小型のカイロマイクロンchylomicron(乳状脂粒ともいい,小腸のリンパ系で形成された血漿リポタンパク粒子)は自由にこの孔を通って類洞壁の外へ漏出する。類洞内皮と実質細胞との間は,ディッセ腔space of Disseと呼ばれる狭い間隙で隔てられている。…

【コレステロール】より

…血漿リポタンパク質は比重の差により四つの分画に分類されている。カイロミクロンchylomicronは食事性のトリグリセリド,コレステロールなどを腸管から脂肪組織と肝臓に運搬するリポタンパク質であり,トリグリセリドに富んだ大粒子で比重は軽い。カイロミクロンはトリグリセリド分子を末梢組織で失い,コレステロールに富んだレムナントリポタンパク質となって肝臓にとり込まれる。…

【リポタンパク質(リポ蛋白質)】より

…大腸菌外膜の構成成分であるリポタンパク質のように,タンパク質部分と共有結合で結合した脂肪酸をもつ不溶性タンパク質もあるが,通常は血漿(けつしよう),卵黄,ミルクなどに存在する水溶性のものを指す。血漿中のものは比重の小さいものから,カイロミクロンchylomicron,超低密度リポタンパク質(VLDL),低密度リポタンパク質(LDL),高密度リポタンパク質(HDL),超高密度リポタンパク質(VHDL)に分類され,それぞれの間で脂質,タンパク質組成が異なる。いずれも中心部に非極性脂質をもち,その周囲を極性脂質,タンパク質成分が包む構造をとり,非水溶性の脂質の体内輸送に寄与している。…

※「chylomicron」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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