世界大百科事典(旧版)内のdawlaの言及
【イスラム】より
…9世紀ころまでにはイスラム法(シャリーア)の体系化も行われ,ウンマの指導者としてシャリーアの執行にあたるカリフの権限は著しく強化された。しかし一方では,ウンマの統一はすでに失われ,東西に分裂したイスラム世界はカリフあるいは王(マリク,アミール)を主権者に戴く王朝(ダウラdawla)によって支配されるのが実情であった。ダウラは元来〈時の推移〉や〈季節の転換〉を意味するアラビア語であるが,これが〈王朝〉の意味に用いられるのはアッバース朝時代になってからのことである。…
※「dawla」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」