世界大百科事典(旧版)内のdisputatioの言及
【スコラ学】より
…しかし独自の特徴を示すスコラ学が開花するのは,いわゆる〈12世紀ルネサンス〉においてであり,〈スコラ学の父〉と称せられるアンセルムスにおいては,洗練された論理学・弁証論を駆使してキリスト教の教義を解明しようとする試みが見いだされる。それをさらに徹底させたのがアベラールであり,その著《然りと否》は,中世大学の基本的授業形式の一つである〈討論disputatio〉および主要な著述形式〈スンマsumma〉の原型である。この時期,普遍(類と種)をめぐる論争(普遍論争)が盛んに行われた。…
※「disputatio」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」