世界大百科事典(旧版)内のepithetの言及
【学名】より
… 種名species nameは二命名法(二名法)binomialsによる。すなわち,属名を名詞形で定め,その属名に種小辞(種小名)epithetを組み合わせることによって,個々の種を示している。モクレンの学名はMagnolia liliflora Desr.であるが,これはMagnolia L.(モクレン属)の属名にlilifloraという種小辞を組み合わせてモクレン(シモクレン)という種を指定したものであり,他の種小辞で示された別の種の学名,たとえばホオノキMagnolia obovata Thunb.やコブシMagnolia kobus DC.などと区別される。…
【種】より
…生物の分類はさらに下って18世紀のC.vonリンネによって確立されたが,彼の場合も,一つ一つの種について長いラテン語による記載を与えていた。ただ,よく似た種の集りである属genusの名前に,種の長い記載のうちから特徴的な1語を選んで欄外にそれを示す方法をとったので,属名とその1語(これを種小名epithet,specific nameという)を組み合わせた種名の表記法(のちに二命名法binominal nomenclatureといわれるようになった)がしだいに使われるようになった。これにより種名の表記法が簡潔となり,おりからの探検の時代とあいまって,世界中の生物相の研究が促進されることになった。…
※「epithet」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」