世界大百科事典(旧版)内のevangelistaの言及
【受難曲】より
…ローマ・カトリック教会の典礼では,〈枝の主日〉にマタイ,〈聖火曜日〉にマルコ,〈聖水曜日〉にルカ,〈聖金曜日〉にヨハネの該当の個所を読誦する習わしがあった。12世紀以降は,イエスの言葉vox christiは低い声で荘重に,福音史家evangelistaの語りは中庸の声で,その他の人物と群衆の声turbaは高い声で早目に,それぞれの役柄をわけて朗誦するのが一般的となった。基準となる音高はルネサンスの時代には,ヘ音,音,音に定まり,グレゴリオ聖歌の簡素な読誦形式の一種である〈受難の読誦〉の旋律定式〈トヌス・パッシオニスtonus passionis〉が用いられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」