世界大百科事典(旧版)内のFaunaの言及
【ファウヌス】より
…彼はもともと森の神で,とくに森の中で聞こえる不思議な音は彼の声と想像されたところから,予言を伝える神としてファトゥウスFatuus(〈語る者〉の意)と呼ばれることもあった。神殿はティベリス川の中州にあり,2月13日にファウナリアFaunalia祭が行われた。このほか,生あるものの多産と豊饒を祈願する2月15日のルペルカリアLupercalia祭も,おそらくルペルクスLupercusの名のもとに崇拝されたファウヌスの祭式であったと考えられている。…
【ボナ・デア】より
…その名は〈良き女神〉の意。牧人と家畜の神ファウヌスの姉妹,妻または娘とされるところから,本名はファウナFaunaまたはファウラFaulaであったという。彼女の祭礼は毎年12月にその年のコンスル(執政官)またはプラエトル(法務官)の任にある者の家で,かまどの女神ウェスタに仕える女祭司ウェスタリスの司式のもと,女性のみが参集して執り行われた。…
※「Fauna」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」