世界大百科事典(旧版)内のGangamopterisの言及
【アンガラ大陸】より
…アンガラ植物群にテチス海をへだてて対立する南半球のゴンドワナ植物群は単葉のグロッソプテリスGlossopteris類が9割も占めて,きびしい気候下に生じたことを示しているが,アンガラ植物群の中の大葉類には単葉がなく,羽状複葉性の植物ばかりで,これは単葉は羽状複葉から環境の悪化が原因して生ずるという原則からみて,ゴンドワナ植物群よりもゆるやかな気候下に生じたことを示している。しかし,ときにアンガラ植物群の中に南半球ゴンドワナ植物群の特徴属であるグロッソプテリスやガンガモプテリスGangamopterisが報告されることがある。これは最初はゴンドワナ大陸から移動したものと考えられていたが,現在では相似た環境は相似た形態の植物を生むという一般原則からみて,移動よりはむしろ平行進化として解釈されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」