世界大百科事典(旧版)内のgenusの言及
【位相幾何学】より
…g個の穴のあいたビスケットの表面といってもよい(図3-b)。gを閉曲面の種数genusと呼ぶ。(曲面の種数)=1-1/2(オイラー標数)であり,したがって種数も曲面の位相不変量である。…
【ジャンル】より
…ラテン語ゲヌスgenus(種属)に由来するフランス語で,種類や部類を意味し,生物学をはじめひろく用いられるが,語音をそのまま移しているときは多く芸術のジャンルをさすとみてよい。様式と同視されることもあるが,〈ジャンルの様式〉も正当な論題となる以上,芸術については両概念を区別しなければならない。…
【種】より
…生物の分類はさらに下って18世紀のC.vonリンネによって確立されたが,彼の場合も,一つ一つの種について長いラテン語による記載を与えていた。ただ,よく似た種の集りである属genusの名前に,種の長い記載のうちから特徴的な1語を選んで欄外にそれを示す方法をとったので,属名とその1語(これを種小名epithet,specific nameという)を組み合わせた種名の表記法(のちに二命名法binominal nomenclatureといわれるようになった)がしだいに使われるようになった。これにより種名の表記法が簡潔となり,おりからの探検の時代とあいまって,世界中の生物相の研究が促進されることになった。…
【種数】より
…粘土の塊の表面は球面と同相であるが,それに指を通してn個の穴を開ければ(図1),その表面は浮輪の形をした曲面(トーラス)をn個連結した曲面(図2)と同相になる。向きがつけられる閉曲面は球面かまたはこれらの曲面のいずれかに同相で,穴の個数が異なれば同相にならない。このように穴の個数は,向きがつけられる閉曲面を位相的に完全に分類するたいせつな数で,向きがつけられる閉曲面の種数,または示性数と呼ばれている。…
【分類学】より
…命名については国際動物(植物)命名規約によって方法が規定されている。 分類群の階級としては,種speciesを基本的な単位として,それより上級に属genus,科family,目order,綱class,門division(動物ではphylum)などが設けられ,それらの間にもいくつかの階級を設けてもよいことになっている。種以下の分類群としては,動物の命名規約では,亜種subspeciesだけが認められているが,植物の場合には,亜種のほかに変種variety,亜変種,品種などの階級も認められている。…
※「genus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」