世界大百科事典(旧版)内のGillesの言及
【道化】より
…ルイ14世治下,コメディア・デラルテの強い影響を受けたモリエールがスカパンなどの道化をつくった。18世紀のイタリアでは,ゴルドーニとC.ゴッツィがコメディア・デラルテの〈近代化〉を試みたが,ロココ趣味のフランスではピエロ役者ジルGillesが人気を呼んだ。ワトーをはじめとする画家たちが競って描いたその感傷的な肖像を見ると,道化がすっかり活力を失ったように思える。…
【バンシュ】より
…現在は中世の市壁がよく保存され,古い建築の多い歴史的都市。中世以来の伝統をもつカーニバルは,巨大な羽根飾りを頭にのせた独特のいでたちの,ジルGillesと呼ばれる踊り手の群舞で有名である。【森本 芳樹】。…
【ドリュ・ラ・ロシェル】より
…ヨーロッパの,特にフランスのデカダンスをいかに克服するかという課題に直面し,アラゴンらがコミュニズムに活路を見いだしたのに対してドリュはファシズムの道を志向した。その間の思想的動揺は小説《夢見るブルジョアジー》(1937),特に直截的には自伝風長編小説《ジルGilles》(1939)において明らかである。第2次大戦中はドイツに協力して,戦時下の《NRF(エヌエルエフ)》誌の編集なども引き受けたが,1945年,対独協力のかどで逮捕令状が発せられたのを機に,自殺を遂げた。…
※「Gilles」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」