デジタル大辞泉 「バンシュ」の意味・読み・例文・類語 バンシュ(Binche) ベルギー西部、エノー州の都市。ブリュッセルの南約50キロメートルに位置し、フランスとの国境に近い。2003年に謝肉祭がユネスコの無形文化遺産に登録。白いダチョウの羽飾りをつけたジルとよばれる男たちの群舞が見られる。また、市街中心部のグランプラス広場に隣接する市庁舎と鐘楼が、1999年に「ベルギーとフランスの鐘楼群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「バンシュ」の意味・わかりやすい解説 バンシュBinche ベルギー南部,エノー州の都市。人口9700(1978)。ブリュッセルの南約50kmに位置し,フランスとの国境に近い。織物製造が行われる。12世紀にエノー伯が,それまでの小集落に築城して伯領の主要都市として以降,17世紀まで軍事的機能を発揮した。現在は中世の市壁がよく保存され,古い建築の多い歴史的都市。中世以来の伝統をもつカーニバルは,巨大な羽根飾りを頭にのせた独特のいでたちの,ジルGillesと呼ばれる踊り手の群舞で有名である。執筆者:森本 芳樹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報