GNEP(読み)ジーエヌイーピー(その他表記)Global Nuclear Energy Partnership

知恵蔵 「GNEP」の解説

GNEP

2006年2月のブッシュ米大統領一般教書演説で示された核拡散防止エネルギー政策。核エネルギーの活用で石油石炭などの消費を減らし、地球温暖化や大気汚染を防止すると共に、核(兵器とその技術の)拡散を防ぎ、放射性廃棄物の減少を可能にさせる新技術の開発を行うとする。各国の協力を求めるため「パートナーシップ」と呼ばれる。拡散防止用の新技術には、使用済みウラン燃料から再利用可能なプルトニウムを取り出す際に、より多くのエネルギーが得られ、放射性廃棄物の量が減少し、しかも核兵器への利用はできにくいプルトニウムにする技術が含まれる。核エネルギー利用発展途上国に対しては、米国とパートナー関係を結ぶ国が協力して核燃料の供給を保障し、発展途上国が自らウラン濃縮やプルトニウム抽出の核燃料サイクルを持たずに済むようにする。しかし、これは核燃料サイクル保有国の現状を固定化するものとの反発も強い。06年2月16日、フランスと日本はGNEPの一環ナトリウム冷却高速炉の研究開発に関する「協定」に調印、07年9月16日に第2回閣僚会議が開かれ、GNEPの原則に関する声明に日米仏中ロなど16カ国が署名した。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

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