国際原子力パートナーシップ(読み)コクサイゲンシリョクパートナーシップ

デジタル大辞泉 の解説

こくさいげんしりょく‐パートナーシップ【国際原子力パートナーシップ】

核燃料の製造や使用済み核燃料再処理を原子力先進国が独占的に行い、原子力利用国(後発国)に原子力発電用の核燃料を安定的に供給する枠組み。2006年に米国大統領ジョージ=ブッシュ提唱。原子力発電の利用を促進し、核兵器転用可能な高濃縮ウランプルトニウム等の拡散を防止するねらいがある。GNEP(Global Nuclear Energy Partnership)。
[補説]米国は同パートナーシップの中核事業として使用済み核燃料の商業再処理施設および高速炉の建設を予定していたが、技術・資金面で実現が困難な見通しとなり、2009年にオバマ政権下で計画を断念した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 ブッシュ

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android