世界大百科事典(旧版)内のjawālīの言及
【人頭税】より
…【森本 芳樹】
[イスラム]
イスラム法で人頭税を意味する用語はジズヤで,それはイスラムの主権のもとにある非イスラム教徒ジンミーの,自由身分で心身健全な成年男子のみに課せられ,貨幣で徴収された。行政用語としてはジズヤのほかにジャーリヤjāliya(原義は流亡者),その複数形ジャワーリーjawālīが,主としてエジプトで後世まで用いられた。ジズヤはコーラン9章29節に啓典の民(ユダヤ教徒とキリスト教徒)から徴収すべきものとされ,預言者ムハンマドはアラビア半島で啓典の民からジズヤを徴収したが,それは1人当り毎年1ディーナール(金貨1枚)の人頭税であった。…
※「jawālī」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」