世界大百科事典(旧版)内のKartīrの言及
【ササン朝】より
…ササン朝はもともとイランの伝統的な聖火崇拝に熱心であったが,シャープール1世は寛容な宗教政策をとり,そのため新興のマニ教は急速に教勢を広げることができた。これに対して正統派信仰の確立に努力したのが祭司カルティールKartīrであった。彼はワラフラン(バフラーム)2世Varahran(Bahrām) IIの時代に,マニ教のみならずユダヤ教,キリスト教,仏教など,すべての異教を禁止し,各地の拝火神殿を組織してゾロアスター教の国教化を完成した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」