世界大百科事典(旧版)内のMandeの言及
【ニジェール・コンゴ語派】より
…ニジェール・コルドファン語族の分枝で,西アフリカ西端からナイジェリアなどを経てアフリカ大陸の南端にまで至る広域に分布する大言語群。西アフリカ語群(大西洋側語群)West Atlantic(フラ語,ウォロフ語など),マンデ語群Mande(マンデカン語,バイ語など),ボルタ語群Voltaic(グル語群Gurともいう。モシ語,セヌフォ語など),クワ語群Kwa(ヨルバ語,イボ語など),アダマワ・イースタン語群(アダマワ東部語群)Adamawa‐Eastern(サンゴ語,ザンデ語など),ベヌエ・コンゴ語群Benue‐Congo(ティブ語,バントゥー諸語など)の6グループに下位区分される。…
【マリ】より
…マンデ系の言語は,西アフリカのハウサ語や,東アフリカのスワヒリ語に匹敵する大きな言語人口を持つ。マリ国内のマンデ諸族Mandeには,バンバラ族(166万),ソニンケ族Soninke(サラコレ族Sarakole)(42万),マリンケ族(30万),カソンケ族Khassonkeなどの農耕民や,交易に従事するデュラDyula商人が含まれる。そのほか,大西洋側語群,ボルタ語群など言語系統の異なる部族のなかで有力なのは,中部のニジェール川が形成する内陸デルタ地域に居住するフルベ(フラニ,プール)族(55万),南部に住むセヌフォ族(43万),東部のニジェール川の大湾曲部に住むソンガイ族(30万),バンディアガラ山地に住むドゴン族(24万),北部の砂漠を生活の舞台とするトゥアレグ族や,その南のサヘル地帯に住むモール族Maureなどである。…
※「Mande」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」