世界大百科事典(旧版)内のmantraの言及
【サンヒター】より
…インド,バラモン教の聖典ベーダを構成する4部門(サンヒター,ブラーフマナ,アーラニヤカ,ウパニシャッド)の一つ。マントラmantraすなわち祭式の中でとなえられる賛歌,歌詠,祭詞,呪文を集大成した文献群をさし,日本では通例〈本集〉と訳している。《リグ・ベーダ》は賛歌を,《サーマ・ベーダ》は歌詠を,《ヤジュル・ベーダ》は祭詞を,《アタルバ・ベーダ》は呪文を集成したそれぞれの〈サンヒター〉を有し,各ベーダの中核的部分としている。…
【真言】より
…密教において,もろもろの仏・菩薩あるいは諸天に呼びかけて祈請し,あるいは儀式に効力を賦与するために唱える呪文。サンスクリットではマントラmantra。あるいは他者に恩恵・祝福を与え,自らの身を護り,精神を統一し,あるいは悟りの智慧(明知。…
【ベーダ】より
… この4ベーダのそれぞれは,内容上,次の4部門に分類される。(1)サンヒター マントラmantraすなわち祭式で唱えられる賛歌,歌詞,祭詞,呪文を集録した文献で,〈本集〉と訳される。(2)ブラーフマナ サンヒターに付随する文献で,ビディvidhi(儀軌)すなわち祭式実行の諸規則を述べる部分と,アルタ・バーダartha‐vāda(釈義)すなわち祭式の由来や意義を説明する部分とを含む。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」