世界大百科事典(旧版)内のMirceaの言及
【ワラキア】より
…
[オスマン帝国との対峙]
建国後まもないワラキア公国にとって新たな脅威として現れたのは,1393年にブルガリアを支配し,さらに勢力を北へ伸ばそうとしていたオスマン帝国の侵攻であった。この時期に公国の独立を守るために戦った公としてミルチャMircea老公(在位1386‐1418)とブラド串刺し公(在位1448,56‐62,76)がいる。ミルチャ老公はハンガリーと同盟を結んでオスマン帝国軍と戦い,再三これを撃退したが,1415年に独立の維持と引換えに初めてスルタンへの3000ドゥカート(金貨)の貢納を認めた。…
※「Mircea」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」