世界大百科事典(旧版)内のmulkの言及
【アサビーヤ】より
…彼はその著《歴史序説》の中で,アサビーヤを人間の社会的結合の最も基本的なきずなであり,歴史を動かす動因であるとした。すなわち砂漠の遊牧民のように,きわめて厳しい生活環境に住む人間は,自己の保存と目標追求のために,互いに協力しあおうとする連帯意識によって強力な結束力をもつ社会集団を形成しやすく,するとそうした連帯集団の中から指導権が生まれ,それは集団構成員に拘束力と強制力を発揮できる王権mulkという支配権の獲得を目指すようになり,やがて文明の進んだ都市に根拠を置く支配国家を征服,新しい国家を建設すると説いた。【森本 公誠】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」