mundus(その他表記)mundus

世界大百科事典(旧版)内のmundusの言及

【コスモス】より

…この語は元来〈整頓〉〈装飾〉〈秩序〉を意味する言葉で,英語cosmeticが化粧品の意であることにうかがえるように,女性が服飾や化粧で装いを凝らした状態や,軍隊や社会の規律や秩序を表現するために使われたが,後に自然界の秩序立った様相を示すのに転用され,ついには〈世界の秩序〉あるいは秩序の貫徹した〈世界〉そのものを意味する語へと変貌を遂げていった。ラテン語でほぼ同じ意味の語mundusが〈世界〉を表すために用いられるようになったのも,最初はこのギリシア語の訳語としてであり,とくにキケロやルクレティウスの著作を通してこの用法がラテン世界に普及していったといわれる。 コスモスという語を上記の秩序ある世界の意味で用いた最古の文献として知られているのは,紀元前5世紀の前半に活躍したヘラクレイトスの断片である。…

※「mundus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android