NMR(読み)エヌエムアール(その他表記)nuclear magnetic resonance

関連語 磁気共鳴 名詞

知恵蔵 「NMR」の解説

NMR

核磁気共鳴といい、原子核スピンを利用して物質構造・状態を非破壊的に知る方法。核スピンを持つ原子核を強い磁場の中に置くと、核スピンが磁場と平行、または逆方向の2つのエネルギー状態に分裂し、そのエネルギー差に対応する波長電磁波を吸収するようになる。このエネルギー差は、その原子核の周辺の電子の分布や原子の結合状態に影響され、それが共鳴吸収スペクトルとして観測される。特に、^1H及び^13C核の高分解能NMRは有機化合物の構造決定手段として必要不可欠になっている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

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化学辞典 第2版 「NMR」の解説

NMR
エヌエムアール

nuclear magnetic resonanceの略称.[同義異語]核磁気共鳴

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のNMRの言及

【核磁気共鳴】より

…略称NMR(またはnmr)。核スピン共鳴nuclear spin resonanceともいう。…

※「NMR」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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