世界大百科事典(旧版)内のparaplegiaの言及
【運動麻痺】より
…脊髄前角を侵すポリオ(小児麻痺)も原則としては単麻痺を生ずることが多く,侵された脊髄部分に対応する領域の筋肉に強い運動麻痺と筋萎縮がみられるようになる。 対麻痺paraplegiaは,下半身の両側性の運動麻痺であり,脊髄,とくに胸髄・腰髄の損傷によるものが多いが,下肢の筋肉,末梢神経,神経根,または脳の病変によっても生ずることがある。脊髄損傷による対麻痺は,外傷や,脊髄軟化,腫瘍,脊椎骨の破壊,椎間板ヘルニアなどによって生じ,急激に発症した場合には当初弛緩性であるが,しだいに痙性対麻痺の形をとるようになる。…
※「paraplegia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」