Pluvialis(その他表記)Pluvialis

世界大百科事典(旧版)内のPluvialisの言及

【ユピテル】より

…その名はDieu pater(〈父なるディエウス〉の意)がつづまったもので,本来は,ゼウスと同じく,インド・ヨーロッパ語系諸族の天空神であるが,そこから進んでさまざまの気象現象をつかさどる神,さらには人間世界の動向をも定める神となり,ついには国家としてのローマの命運を支配する最高神として崇拝を集めるに至った。 気象の神としては,ルケティウスLucetius(〈光をもたらす者〉),プルウィアリスPluvialis(〈雨を降らせる者〉),トナンスTonans(〈雷をとどろかす者〉),フルグラトルFulgrator(〈稲妻を放つ者〉)などの名があり,光明神としての彼は,毎月のほぼ中日にあたるイドゥスIdusの日に,カピトリヌス丘の〈砦Arx〉と呼ばれる高みで,彼の神官フラメン・ディアリスflamen Dialisにより白い羊を犠牲に供された。これは,夜でも天の光が最も強い満月の日にこの神をあがめた古い風習のなごりと思われる。…

※「Pluvialis」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android