世界大百科事典(旧版)内のRobbia,G.dellaの言及
【ロッビア】より
…イタリアの彫刻家。フィレンツェに生まれ,おそらくギベルティの工房で金銀細工の修業をしたと思われる。最初の著名な作品はフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の大理石〈カントリア(聖歌隊席)〉(1431‐38)で,ここで彼は古代彫刻をモデルに,古代風の衣装をまとい,均衡のとれたプロポーションをもった完璧にルネサンス的な人間像を完成した。これはドナテロの〈カントリア〉と対作品である。後者の主要モティーフである踊る童子たちが身体の部分においては古代的形態をもちながら,顔面には測り知れぬ魔的な表情を浮かべ,全体の構成もきわめてダイナミックなものであるのに対し,ロッビアの作品では清朗な表情の人物たちが静的な動作で立ち並ぶ様が浮彫されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」