ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガルッピ」の意味・わかりやすい解説
ガルッピ
Galluppi, Pasquale
[没]1846
イタリアの哲学者。 1881年ナポリ大学教授。デカルト,ロック,カントなどの影響を受け,フランス啓蒙思想における感覚論の改善に努め,イタリア哲学の改革者とされる。彼は外界を知覚する自我を根本原理とし,外界と自我の関係を重視し,経験哲学への道を開いた。主著『分析と総合について』 Dell' analisi e della sintesi (1807) ,『認識批判』 Saggio filosofico sulla critica della conoscenza (4巻,19~39) 。
ガルッピ
Galuppi, Baldassare
[没]1785.1.3. ベネチア
イタリアの作曲家,チェンバロ奏者。父から音楽の手ほどきを受け,ベネチアで A.ロッティの門下となる。イタリア喜歌劇の第一人者として 100あまりのオペラを作曲。特に『田舎の知恵者』 (1754) は,各国語に翻訳され上演された。チェンバロ用のソナタなどの作品もある。 1762年ベネチアのサン・マルコ大聖堂の楽長,66~68年にはエカテリーナ2世の招きでペテルブルグを訪問。
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