世界大百科事典(旧版)内のStrychnosの言及
【クラーレ】より
…南アメリカの熱帯低地,とくにアマゾン川やオリノコ川流域の原住民が毒矢の先に塗る黒褐色の毒物。毒を得る基源植物はいろいろであるが,もっとも代表的なものはマチン科ストリクノス属Strychnosの数種で,樹皮をよく煮たあとの煮つめた煮汁がクラーレである。また,ツヅラフジ科のバリエラChondrodendron,アブータAbuta,テリトキシクムTelitoxicumなどの諸属や,クスノキ科のネクタンドラ属Nectandraの植物も同様に矢毒として利用される。…
【マチン】より
…有毒植物として有名なマチン科の常緑あるいは落葉の高木。幹は直通し,樹高15mほどになるが,大きなものは30mにまでなるといわれる。葉は対生し,卵形から円卵形で,先はやや尾状にとがり,厚質で光沢があり,基部から中肋および左右2本ずつの脈を出し,5行脈になることが多い。花は茎頂に生じる集散花序に多数つき,帯緑白色。1~1.2cmの長さの筒状の花筒部の先端は5裂する。5本のおしべは花筒内面につき,めしべは1本。…
※「Strychnos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」