世界大百科事典(旧版)内のSwanscombeの言及
【プレ・サピエンス】より
…脳頭蓋,とくに額や頭頂骨の形態が新人に類似し,また眼窩上隆起の発達が弱い点を重視したバロアは,フォンテシュバード人とプレ・ネアンデルタールおよびネアンデルタール人との系統関係を否定し,ヨーロッパの新人はフォンテシュバード人を先祖とするもので,プレ・ネアンデルタールからネアンデルタール人へつながる系列の人類は絶滅したという結論に達した。イギリスのケント州スウォンズクームSwanscombeのミンデル/リス間氷期の地層から出土した後頭骨と左右頭頂骨の形態がフォンテシュバード人によく似ているところから,バロアはこの両者をプレ・サピエンスとしている。またドイツのシュタインハイムSteinheimのミンデル/リス間氷期の地層から出た完全な頭蓋もこの一群に入れられている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」