翻訳|tRNA
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
「転移RNA」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…アミノ酸活性化酵素ともいう。つぎの反応を触媒する酵素。アミノ酸+tRNA+ATP―→アミノアシルtRNA+AMP+ピロリン酸この反応は,遺伝暗号の翻訳,すなわちタンパク質の生合成においてきわめて重要な役割をもつ。タンパク質の構造,すなわち,アミノ酸の配列順序は核酸の塩基配列によって決められるが,塩基配列と個々のアミノ酸の1対1の対応が具体的に成立するのはtRNAとアミノ酸の結合においてであり,アミノアシルtRNA合成酵素はこの過程を担当している。…
…rRNAの機能としてはほかにも多くの可能性が考えられるが,まだ不明な点が多い。
[転移RNA transfer RNA]
tRNAと略記し,sRNA(soluble RNAの略)と呼ばれたこともある。その3′末端にアミノ酸を1分子結合して,アミノ酸をリボソームへ運び,mRNAの塩基配列の指令するアミノ酸を,伸長しつつあるペプチド鎖へ引き渡す働きをする。…
…最近特に注目を浴びている一群のリボヌクレアーゼは,DNA塩基配列を転写したRNAを切断して機能的に活性化させるものである。たとえば,遺伝情報の翻訳に重要な役割を果たす転移RNA(tRNA)はDNAから転写されたままでは一般に機能できず,この前駆体tRNAがいくつかのリボヌクレアーゼに切断されてはじめて機能を持つようになる。また,高等生物の伝令RNA(mRNA)も,転写されたままのものではタンパク質構造を決定するのに不必要な塩基配列部分(イントロンと呼ばれる)が含まれている場合が多く,リボヌクレアーゼによりこの不要部分が切り取られ,さらに必要部分がつながれること(切ってつなぐこと両方を含めてスプライシングと呼ぶ)が必要である。…
※「tRNA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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