世界大百科事典(旧版)内のtieの言及
【シンコペーション】より
…一般に,基準となる拍節パターンを破るアクセントの移動をいう。具体的には,(1)最も一般的な方法は弱拍の音を次の強拍の音とタイtie(同じ高さの2音を結ぶ弧線)などで結んで後者のアクセントを先取りさせる,(2)強拍部を休止させ,そのアクセントを次の弱拍の音にずらす,(3)弱拍の音にアクセントをかけて強弱の関係を逆にする,などがある(図)。この語は本来,音節の〈脱落〉を意味するギリシア語の文法用語であったが,14世紀にいたって音楽理論に転用されるようになった。…
【鉄道】より
…日本では新幹線および私鉄の一部が標準軌,JR在来線および私鉄の大部分は1067mmの狭軌である。 まくら木sleeper(またはtie)は軌間を一定に保つため左右レールを正確に固定するとともに,レールから伝達される列車荷重を広く道床に分布させる役目をもつ。材質的には,木まくら木,コンクリートまくら木,特殊まくら木に分類されるが,日本での敷設本数では,クリ,ヒノキ,ヒバなどの強い木材や防腐処理を施したブナ,マツなどを用いた木まくら木が圧倒的に多い。…
【ネクタイ】より
…単にタイtieともいい,首やシャツの衿の回りに巻いて結ぶ帯状,ひも状の布のことで,おもに男子服の装飾のために用いる(図)。古くは古代ローマ時代の兵士の巻いていた,フォカレfocaleと呼ぶ帯状のウールの首巻にさかのぼるといわれるが,直接の起源は17世紀のイギリスとフランスに登場したクラバットcravateであった。クラバットはクロアチアの人々が首に巻いていた布kravataに由来するもので,それ以前の衿飾がシャツの衿元に縫いつけられていたのに対し,取りはずしのできるスカーフ状のものであった。…
※「tie」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」