世界大百科事典(旧版)内のUcchuşmaの言及
【烏蒭沙摩明王】より
…サンスクリットUcchuṣmaの音訳語で,インドでは元来火の神アグニを指した。烏枢瑟摩とも書き,不浄潔金剛,火頭金剛,穢積(迹)金剛,不壌金剛,受触金剛ともいう。いっさいの不浄や悪を焼きつくす霊験のある明王として,死体や婦人の出産所,動物の血の汚れを祓う尊としての信仰が主流で,真言宗や禅宗では東司(とうす)すなわち便所の守護神としてまつられている場合が多い。また密教では烏蒭沙摩変成男子(へんじようなんし)の法と称し,出産前に胎内の女児が変じて男子となる秘法として貴族社会に信仰された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」