日本大百科全書(ニッポニカ) 「UI銀行」の意味・わかりやすい解説
UI銀行(株)
ゆーあいぎんこう
UI Bank Co.,Ltd.
きらぼし銀行(八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京の3行合併行)傘下のインターネット専業銀行。UIには「あなた(U=You)と私(I)をつなぐ」「アーバン・インスパイア(Urban・Inspire)の意味があるという。2022年(令和4)開業。実店舗をもたず、スマートフォンによる預金・為替業務に特化し、きらぼし銀行の預金者を金利優遇などでUI銀行へ誘導し、きらぼし銀行のコスト削減や店舗閉鎖を進める。預金の運用はきらぼし銀行に任せる。韓国の新韓銀行の日本法人SBJ銀行の勘定系システムを採用。他行との資金決済に必要な仮想支店は「マーキュリー」1店舗のみ。地方銀行がネット専業銀行を設立するのは、ふくおかフィナンシャルグループに次いで2例目である。本社は東京都港区南青山。2022年1月時点での資本金は27億2500万円(東京きらぼしフィナンシャルグループの全額出資)。開業3年で、預金残高4500億円、口座数約27万~30万を目標としている。
[矢野 武 2022年4月19日]