世界大百科事典(旧版)内のValerianaの言及
【カノコソウ(鹿子草)】より
…山地のやや湿った草地に生えるオミナエシ科の多年草(イラスト)。特有の香りがあり,観賞用や薬用として栽培される。根には8%の精油が含まれ,吉草根(きつそうこん)と呼び,日本ではヨーロッパのワレリアナ根の代用品とする。精油は種々のセスキテルペンおよびモノテルペンを含み,特有の臭気があり,精神不安定やヒステリーの鎮静薬として用いられる。しかし,このワレリアナ根をとるヨーロッパ産のセイヨウカノコソウV.officinalis L.よりカノコソウの方が薬用としては優良である。…
※「Valeriana」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」