X線フィルター(読み)エックスセンフィルター

化学辞典 第2版 「X線フィルター」の解説

X線フィルター
エックスセンフィルター
X-ray filter

X線を単色化するための金属はく.一般に,結晶構造解析を行うには Kα 特性X線を用いるので,Kβ を除く目的で使われる.たとえば解析にもっともよく用いられるCu Kα(0.1542 nm)をCu Kβ(0.1392 nm)から分離するにはK吸収端0.1488 nm をもつNiを使用する.適当な厚さのNi箔はCu Kβをほとんど吸収する一方,Cu Kαはあまり吸収しないので,実用上十分に単色化できる.Fe KαにはMnが,またMo KαにはZr(酸化物板状に練り固める)が用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 河原

最新 地学事典 「X線フィルター」の解説

エックスせんフィルター
X線フィルター

X-ray filter

X線結晶回折には対陰極(Cu, Fe, Co, Moなど)のKα線を使用するが,X線管より発生する単色X線は,通常KαとKβの2種類の波長のものを含んでいるため,Kαのみ通しKβを切るために後者のみに吸収係数の大きい物質を薄くしてX線通路に置く。これをX線フィルターという。通常,その単色X線を発生させる対陰極金属より原子番号の1ないし2低い金属箔を使用する。Cu-Ni, Fe-Mn, Mo-NbあるいはZrなど。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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