… 日本で最初に描かれた地獄関係の絵は,東大寺二月堂本尊の身光の毛彫のなかにでてくる火炎のなかの鬼であるが,のち平安後期になると,中尊寺に残されている紺紙金泥一切経の見返し絵にみられるように地獄変の図柄があらわれる。また宮廷では,毎年のように年末になると仏名会という懺悔滅罪の法会が行われたが,そのとき周囲には地獄絵を描いた屛風が立て回された。しかし,八熱地獄や八寒地獄などインド以来の仏教のさまざまな地獄観を体系的に記述したのは平安中期の源信であった。…
※「地獄絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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