コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

地獄変相 ジゴクヘンソウ

デジタル大辞泉の解説

じごく‐へんそう〔ヂゴクヘンサウ〕【地獄変相】

亡者(もうじゃ)が地獄で苦しみにあうようすを絵に表したもの。地獄絵地獄変

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

じごくへんそう【地獄変相】

地獄の様子を描いた絵画。主に浄土教の布教のために作られた。地獄変。地獄絵。 → 浄土変相

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地獄変相
じごくへんそう

罪を犯した人間が死後、地獄に堕(お)ちて苦しむ姿を図に描いて、民衆に勧善懲悪と正しい信仰を教え諭したもの。地獄変、地獄図、地獄絵ともいう。インドでは五趣輪廻(ごしゅりんね)図などが壁画に残っているが、中央アジアから隆盛となり、中国に入って閻魔(えんま)王などの十王審判によって拡大した。日本では源信(げんしん)が『往生要集(おうじょうようしゅう)』所説の八大地獄を克明に描写して六道輪廻の中心に位置づけた。さらに、三途(さんず)の川や地蔵信仰をも組み入れて、絵解きに用いられるに至った。遺品には、東京国立博物館蔵(旧安住院蔵)の『地獄草紙』1巻(国宝)、大津市聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)蔵の『十界(じっかい)図』(仏界から地獄まで十の世界を描く)30幅のうちの「六道絵」15幅(国宝)、京都市金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)蔵の『地獄極楽図屏風(びょうぶ)』、さらに1784年(天明4)に描かれた千葉県安房(あわ)郡延命寺(えんめいじ)の『地獄極楽図』16幅などがある。[石上善應]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の地獄変相の言及

【地獄変】より

変相図の一つで,地獄を描いた図をいう。地獄変相ともいう。浄土変が《阿弥陀経》《観無量寿経》,降魔変(ごうまへん)が《仏本行経》などとおのおのが拠った経典があるのに対し,地獄変は十八地獄などの観念によって描かれたとされる。…

※「地獄変相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

地獄変相の関連キーワード地獄大夫大西巨人地獄太夫地獄絵図浄土変相地獄図浄土教亡者

今日のキーワード

ラニーニャ現象

《La Niña events》赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に1度、海水温が平年より低くなる現象。低下する温度差はエルニーニョ現象での上昇温度差より一般的に小さい。→ダイポールモード...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android