河津桜(読み)カワヅザクラ

デジタル大辞泉 「河津桜」の意味・読み・例文・類語

かわづ‐ざくら〔かはづ‐〕【河津桜】

サクラの一品種。ヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種とみられ、静岡県河津町に多く自生する。2月ごろ、一重淡紅色の花をつける。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「河津桜」の解説

河津桜

桜の一種学名「Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura」。オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されている。日本で一般的な桜となっているソメイヨシノより花色が濃い早咲きの桜で、ピンク色の花を1月下旬~3月上旬にかけて約1カ月間つけ続ける。1955年頃に静岡県賀茂郡河津町で発見され66年に初めて開花、74年にカワヅザクラ(河津桜)と命名された。75年には河津町の木に指定され、毎年「伊豆河津桜まつり」が行われている。神奈川県・三浦海岸でも2003年より河津桜による「三浦海岸桜祭り」が開催されており、ほか山口県上関町長島にある城山歴史公園など河津桜の名所が広がっている。

(2016-2-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android